作品を描くのとは違う、スケッチを描くのとも違う。即興的に描くことを日々楽しむためのノートです。何気ない表現でも1冊にまとまると大切な1ページになる喜びがあります。ブラックの麻布に、題箋にした絵の色も映えて、とても気に入っています。

子どもたちは絵を描くのが好きで、普段はプリントの裏紙やリングノートに描いていますが、すぐに切り離したり、切り刻んでしまうのでもったいないなと感じていました。ひと夏のあいだに日々刻々と変化する子どもの絵を１冊にしたいと思い、このノートをつくりました。

毎月のレッスンを記録するためのノートとしてつくりました。チェロの弓の毛はお馬さんの尻尾なので、題箋の写真は大好きな元競走馬、ゴールドシップのお尻のカットにしました。写真と題名がぴったり合った、これ以上ないノートです。

ジャバラの御朱印帳よりもひとまわり大きいので、旅のちいさな発見や偶然みかけた景色、食べものの記憶などを、忘れないうちに書き留められる余白がある。これが、ほんとうにうれしい。このノートと一緒に、スタンプラリーにならない御朱印の旅を続けたいと思います。

子育てをしていると日々が慌ただしくて、気がつくと、いつ頃に何が起こったのか思い出したくても思い出せないことがあります。だから子どもたちの年齢を題名に入れて、いつまでも無垢な姿を見ていたい、そんな思いでノートを綴っています。