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Works

Works

島田耕希(デザイナー)

作品を描くのとは違う、スケッチを描くのとも違う。即興的に描くことを日々楽しむためのノートです。何気ない表現でも1冊にまとまると大切な1ページになる喜びがあります。ブラックの麻布に、題箋にした絵の色も映えて、とても気に入っています。

サイズ:
A5サイズ
ページ:
176ページ
表 紙:
麻布(ブラック)
題 箋:
タテ向き

インタビュー
島田耕希さんに聞きました

お気に入りのページはありますか?

水彩絵の具とノートの相性がわかってきたページが気に入っています。もちろんノートなので、水彩画用の紙に作品を描くのとは違います。とはいえ上製本なのでエスキースやスケッチとも違っていて、即興的に描いたものが1冊に束ねられていく楽しみがありました。
描いた絵に反応して次のページに描きたいものがわかったり、数日経ってから見たときに、気づきがあってテキストを書き足したりしました。

絵や文字として形になっていると伝わってくる情報が強いので、1ページから受ける影響ってとても大きいなと再認識しました。このノートはこうやって使おうと決めなくても(もちろん決めていたらなおさら)、使っているうちにみえてくる「ノートとの関わり方」が、BONのノートの佇まいにはある気がします。

題箋の写真について教えてください。

「ハグ」をモチーフにした絵を最近は描いていて、その一部を表紙にしました。ブラックの紗の布に色が映えて、気に入っています。ノートのテキスタイルにはナチュラルもあるので、ナチュラル合う絵も探して、もう1冊つくってみたいです。

題名に込めた思いは?

デザインの仕事とは別に個人的に絵を描いています。それは子どもの頃から日常的な行為で生活の一部でした。仕事が忙しいときはなかなか描けないのですが、だんだんと頭の中に溜まってきてしまうので、なるべく描き出していく時間をつくっています。日々の行為の記録として『Works』と題名をつけました。

BONノートのすきなところは?

使っていくうちに自分と同化していくような感覚や、物理的な変化が楽しめるところが好きです。まず題箋やタイトルで思いを込めることができて、手にした瞬間から自分だけが楽しめる特別な愛着を持つことができます。とくに僕は貼ったり、いろんな筆記具で絵を描いたりと結構ハードに使うので、初めて手にしたときとは日に日に違った紙束になっていきます。ですが、糸かがり綴じのしっかりした感じと、紗の布の風合いが合わさって、ふっくら膨らんだ本文を柔らかく丁寧に包んでくれています。手馴染みがよく、閉じたときにバフっと空気が外に出る感じが心地いいです。

本文用紙は、鉛筆やペンはもちろんですが、水彩絵の具でも描くことができました。染み込むというよりは乗っかる感じ。乾くと描いたページは多少歪みますが、それも味と思えます。クリーンすぎたり、仰々しすぎるとなかなか使いにくいですが、BONのノートの本文用紙は厚すぎず少しラフな印象もあるので使いやすいです。ページ数も多く、裏面に絵の具が浸透することもないので、どんどん描きたくなる感じでした。

今後どんなふうにノートを使いたいですか?

本棚に並べるとシリーズのようで、佇まいがいいと思います。なので、今後も大人の落書き帳みたいに使いたいなあと思いました。あとは、家族やパートナーとか、みんなで記録していくような使い方もしてみたいです。見た目が素敵なので机に置いておいて、誰でも好きなことを書けるような。誰かが書いたものに対して、しりとりしていくような、文通するような……。机のノート1冊でコミュニケーションができたら楽しいなと思いました。
それと、勉強するための決意表明として、読破したい本の表紙や、目標にまつわるシンボルなどを題箋に貼って、勉強ノートにするのもいいかもしれないです。

ノートをつくる