インタビュー
篠原ゆきさんに聞きました

写真集をつくったきっかけは？

2017年に産まれた我が子の妊娠時エコー写真が2022年に荷物の整理をしていたらまるっと出てきて感動（転居時に断捨離してしまったと思い込んでいたので）。そこで以前から気になっていたBONで劣化しないうちにさっそく写真集を作ることにしました。BONは布張り製本が低価格で作れる点に以前から魅力を感じていました。

どんな内容の写真集ですか？

検診の度にいただいた大量のエコー写真を時系列に配置。手帳の断捨離中に偶然みつけた名付けのメモや我が子が誕生した数日間の写真も加えて「マタニティ〜出産直後」を盛大に振り返る内容に仕上げました。私はもちろん、家族も度々めくってくれる愛おしい一冊です。

工夫したことや楽しかったことは？

A5サイズ・表紙の写真が縦配置の場合はページ数が48ページに固定。当初は24ページで作ろうと思っていましたが、表紙は縦写真がよかったので48ページに挑戦することに。ページ数にゆとりができたのでエコーと誕生後数日間の写真とともに当時わたしが感じたことを思い出しながら書いた拙い文章もトビラ代わりに添えました。当時のことを振り返りながら作る作業はとても楽しく、かけがえのない時間になりました。

手元に届いたときの印象はどうでしたか？

職業柄、写真のオンデマンド印刷には抵抗がありましたが、優しいトーンの仕上がりにこれはこれで違った良さがあると感じました。この写真はBONで纏めて大正解だったな。と思いました。

どんなふうに飾っていますか？

読書中の本数冊と一緒にキッチンの上棚などに置いています。気軽にめくれるものであってほしいと思っているので、飾るというよりも暮らしに溶け込むように私や家族がよく居るキッチンのどこかにサッと置いて日頃から目に触れ、手に取れるようにしています。

読書中の本と並べたり、なんの脈略もない棚に置いたりしても自然と馴染むシンプルなデザインの背表紙がお気に入りです。

BONの写真集があるくらしとは？

煮込み料理の待ち時間にふとめくったり、食後のお茶タイムに夫と子どもと一緒にめくったりして気軽に楽しんでいます。遊びにきてくれた友人や家族に見せるとエコー写真で作るアイデアや製本の美しさを称えてくれます。

今後は子どもの工作物を美術館の図録的にまとめたいと思っています。すでに写真は撮ってあるんですが、200点以上あるので…ページ数足りるかな…。