Coloring Book
Coloring Book
平山昌尚(アーティスト)
画用紙やボールペン、ときどきマーカーなど、身近な画材しか使わないアーティストの平山昌尚さん。これまで数々のZINEや作品集をつくってきたHIMMAこと平山さんにとって初の単行本となる本書は、「ぬりえ」の本です。色を塗ったり、線や絵を描き足したり、自由に遊べます。
本の情報
- 書名
- Coloring Book
- 著者
- 平山昌尚
- 企画編集
- 櫛田 理
- 制作
- 株式会社EDITHON
- デザイン
- 佐伯亮介
- 造本設計
- 田中義久
- 販売協力
- 無印良品 MUJIBOOKS
- 印刷製本
- 図書印刷株式会社
- ISBN
- 978-4-910462-02-8
- 定価
- 1980円(本体1800円+税)
- 刊行日
- 2021年3月1日 初版第1版発行
- 発行元
- 図書印刷株式会社 BONBOOK
インタビュー
平山昌尚さんに聞きました
本書『Coloring Book』に登場するモチーフは何ですか?
バナナや足など、これまでに何百回も描いてきたモチーフを、「ぬりえ」らしさを意識して描き下ろしました。ベストアルバムのような一冊です。こうした絵を描くのは、小学校に入る前からずっと好きでした。いまの画風は、10年くらい前にほぼ定着しましたが、小学生の自分が描いていたものに、もっとも近いかもしれません。
お気に入りの画材は何ですか?
ペンは、Pentelの黒色サインペン。紙は、A4のコピー用紙。他にも、筆箱の中に、ポスカの黒、ボールペンの黒と青(ゼブラのニューハード)を常備しています。どこにでもある身近な画材です。好きな画材が廃番になったり、品切れしたりする心配はありません。コンビニに行けば間に合います。
いつもどんな場所で描いていますか?
描くのは、だいたい家のテーブルの上です。表面がメラニン加工された天板にアルミの足が4本ついた、普通のダイニングテーブルです。20年ほど前に無印良品で買いました。このテーブルでごはんも食べるので、描きたいときに筆箱と紙を持ってきて、描き終えたら片づけます。作品を描くのも、ごはんを食べるのも、同じテーブルです。
いつ描くことが多いですか?
夜は、絵を描きません。最近は、夕方6時ごろに晩ごはんを食べて、8時過ぎにはお風呂に入って、だいたい9時30分ごろには布団に入ります。なので、描くのは夕方まで。描くときも、なるべく時間をかけないようにしています。考えない。ためらわない。素早く、一気にさっと、描き上げます。
どんな人に手にとってもらいたいですか?
単行本になるのは初めてですが、たくさんZINEをつくっていたときから、「ぬりえ」みたいな線画を描くことが多かったので、「ぬりえ」の本はずっと作りたいと思っていました。「ぬりえ」なので、手にとった方には、自由に塗ったり、描き加えたりしてもらえるとうれしいです。いつか、古本屋さんでだれかが塗った痕跡のある『Coloring Book』を見つけられたら面白いですね。
著者プロフィール
平山昌尚
ひらやま・まさなお 画用紙にボールペンやマーカーなど、身近な画材を用いて制作するアーティスト。本書は自身初の単著となる。「ぬりえ」をコンセプトに、色を塗ったり、描き足したりできる、自由に遊べる1冊として上梓。